iPhone Xを使用して４年目になりバッテリーが劣化したためアップル正規ストアで交換したところ、交換作業の段階でスピーカーまで壊れてしまい本体を交換することとなりました。iPhone Xのデータは、標準で付いていたiCloud 5GB を 50GB のクラウドサブスクリプションiCloud+に変更してバックアップしていました。そのため交換した本体にiCloud+からデータを復元しましたが、今度はモバイルスイカが使えなくなってしまいました。今回の現象の原因と、対応結果を参考に紹介します。
iPhoneの不具合現象
機種本体を交換したiPhoneXに、iCloud+からバックアップしておいたデータの復元作業を行いました。本体のアクティベーションを行った際に時間が1時間弱かかり、「おかしいな」と思いましたが一応復元は終了しました。
ところが、モバイルスイカを開いたところ「登録カード数が上限に達しています」とのコメントが表示されカードの復元ができませんでした。旧本体でモバイルスイカに登録していたスイカカードは、退避削除しており他は楽天カードの計2枚だけなので、あり得ないコメントでした。
iPhone本体の電源を落として、再起動してもモバイルスイカの状態は変わりませんでした。また「App Store」でのアプリのダウンロードも、時間が掛かって終了しない状況でした。無料アプリでしたが、ダウンロードできませんでした。同じアプリを、iPadではダウンロードできました。
このため標準アプリのウォレットで確認しようと、ウォレットアプリをタッチしたのですが・・
開いたウォレットアプリが真っ白で、フリーズしてしまいます。強制終了して再起動しましたが、何度ウォレットアプリを開いても同じ現象でした。
アプリの操作では対応できないので、「設定」での内容を確認するために「ウォレットとApple Pay」をタッチしてみました。
「ウォレットとApple Pay」の範囲が薄く色付くだけで反応しなくなります。ここでも強制終了して再起動しますが、何度行っても同じでした。
つまり「ウォレットとApple Pay」に関連する機能が、全く動作しないということになりました。
本体を初期化してiCloudからの復元を数回行いましたが、モバイルスイカでの表示コメントが「この機器は対応していません」に変わったものの問題は解決できませんでした。
原因の追及・試行錯誤
① アップルサポートに電話で相談し、現象を説明した上でアドバイスに従って操作しましたが、アップルサポートでも原因が分からないとの事でした。本体交換したアップル正規店で本体の診断と、再度初期化とデータの復元を勧められました。
② アップル正規店で診断を受けましたが、診断プログラムが動いたまま終了せず判定できませんでした。標準アプリの他にインストールしているアプリが干渉している可能性が高いとして、本体ハードの原因と確定できないため本体の再交換にはなりませんでした。
③ 元々ソフトバンクのキャリア店で購入したiPhoneでしたが、日頃PC機器などを購入している「PCデポ」が相談に乗ってくれました。本体ハードの原因なのかアプリソフトの問題なのかを判断するため、「PCデポ」が所有するiPhoneXにiCloudデータを復元して検証してくれました。「PCデポ」のiPhoneでは、モバイルスイカもウォレットアプリも問題なく動作することが確認できました。
これまでの経過から、交換したiPhone本体に問題があると想定できました。
原因の判明・処置
アップル正規店で本体が原因である事を証明するため、問題のiPhoneを初期化しiCloudからのデータ復元を行わず標準アプリのみとして持ち込み、アップル正規店での診断を受けました。
前回は診断が終わりませんでしたが、今回は診断が正常に終了しました。診断結果は、「Apple Pay」のセンサーに問題があるとの結果が表示されました。これによりiPhone本体の再交換になりました。交換機種の受け取り時にはアクティベーションを行った上で、標準アプリのウォレットが正常に動作することを確認して受領しました。因みにアクティベーションから設定までは20分程度で終了しました。バッテリー交換から正常に動作するiPhoneの再交換までは、1ヶ月以上掛かりました。
今回のセンサー不具合は珍しいそうですが、ハードの問題とアプリの問題を判別するのは難しいと感じました。またiCloudでのバックアップは大変役立ちました。因みにアイキャッチ画像のiPhoneは初めて購入した3Gsです。
コメント